自身のQiita記事(こちら)の転載です。
実務未経験の研究開発エンジニアがAWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトに合格したので振り返りの記事です。
土日勉強して月曜に受験したいと考えていたら、意図せず新バージョン公開当日(2020年3月23日)に受験することとなりました…
新バージョンについては、まだ対応した教材が発売されていないと思うので(確認はしておりません…)、既存の教材で勉強している方の参考になれば嬉しいです。
受験時の知識レベル
- IT系研究開発エンジニア
- 基本情報技術者・応用情報技術者・AWS認定クラウドプラクティショナー取得済み
- AWS経験
- 冗長構成でWordPressブログを立ち上げるハンズオンを経験
- 独学でAPI Gateway・Lambda・RDSを用いたAPIを構築
- Architecting on AWSを受講
- 実務は未経験
- ネットワーク知識は上記IPA試験の勉強のみ
- オンプレミスのインフラ知識なし
- Web系の知識は広く浅く…
受験の経緯
まずはじめに業務を通して社会価値を高められるスキルが身についていない危機感を抱いている最中、上司から自社ではあまり取り組めないかも知れないけれども、今後確実にAWSを知らないとやっていけない時代が来る(すでに来ているのかもしれませんが…)から勉強しておいた方がいいとの後押しがあってAWS認定試験の受験を決意しました。
実務未経験の不安から手始めにクラウドプラクティショナーを12月に受験・合格。
手応えを感じたので、勢いそのままに今月3月にソリューションアソシエイトの受験に至りました。
使用した教材
ひたすら以下2つの教材を繰り返し勉強していました。
- Udemy:これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(初心者向け22時間完全コース)
- 黒本:徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書
学習順序
- クラウドプラクティショナー合格まで
- 約3か月かけてUdemyを1周
- 途中から並行しながら黒本を1か月ほどで1周
- 冗長構成でWordPressブログを立ち上げるハンズオンを経験
- 試験前の1週間で黒本の2周目を完了
- クラウドプラクティショナー合格からソリューションアーキテクト – アソシエイト合格まで
- 約2か月かけてUdemyの2周目
- 並行しながら黒本を1か月ほどで3周目
- 試験前の1週間でUdemyの3周目
- Architecting on AWSを受講
- 試験当日に不安な部分を黒本で流し読み
教材利用の詳細
これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(初心者向け22時間完全コース)
オンライン学習サイトUdemyでベストセラーとなっているこちらの講座。
クラウドプラクティショナー受験前にハンズオンも含めて講座部分を1周しました。
模試も含まれているのですが、クラウドプラクティショナー受験時は難易度が違いすぎたため、一通り解くだけ解いて解説すら読まずに終了。
実務未経験の部分はこちらのハンズオンで少しはカバーできたかと。
ただ、順番にそってクリックしたりするだけではなかなか身に付いた実感がなかったので、途中から何のために操作を行うのか理解することに重点を置きながら学習を進めました。
理解は深まりましたが、学習効率は落ちました。
ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験に向けた2周目・3周目は手を動かすことよりも理解することに重きを置きました。
2周目はハンズオンも自分で実際に行うことはせず、講義と同様聞いて理解することに集中。
3周目はハンズオン部分を飛ばして、繰り返し説明を理解することで知識の定着を図りました。
小テストや模試は100%になるまで繰り返し受験しました。
このおかげでかなり知識を定着させる事ができたと実感しています。
徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書
こちらの黒本は説明に古い部分がある上に、内容も若干浅い気がしますが、動画ではふとした疑問に対する振り返りを行いにくかったので、その点ではとても役立ちました。
クラウドプラクティショナー受験時に主に利用していたのですが、ソリューションアーキテクト – アソシエイトの試験には内容不足の部分が多いように思えたので、こちらに向けて重点的に使わなくて正解でした。
AWS Well-Architected フレームワークの括りで章立てされており、得た知識をまとめるには良い構成でした。
Udemyと並行して学習を進めることで、同じ内容でも若干の説明の違いがあり、より理解が深まりやすかったと感じております。
(ダウンロード可能な模試は行わなかったので感想は記載できません。)
結果
試験の結果は満点1000点・合格点720点で753点とギリギリ合格でした。
受験中も知らない単語がいくつか出てきていて不安だったので、点数と手応えの乖離はないかと思います。
知らない単語が出てきたと書きましたが、これが試験のバージョンアップによるものなのか、単なる勉強不足なのかはわかりませんが、とりあえず上記の教材では補いきれていない部分はあったと思います。
反省点
- だらだらと長期間勉強せず、2か月・3か月程度の短期でクラウドプラクティショナー・ソリューションアーキテクト – アソシエイトの2種類を取得すべきだった
- 苦手と実感している部分とスコアは合致していたので、苦手を潰すよう努力すべきだった
クラウドプラクティショナー・ソリューションアーキテクト – アソシエイトの2種類を誰もが取る必要があるかと言われると、そうではないかと思います。
ただ、受験すること自体も含め、試験に慣れるという意味でも自分のレベルよりも低いところからチャレンジした方が安心かもしれません。
苦手分野は実際の試験最中もあやふやな部分が多かったので、しっかり確認すべきだったと猛省しました…
まとめ
新バージョンの試験を公開当日に受けてきましたが、とりあえず従来の教材でも実務未経験で合格ラインまで届くことは可能でした。
ただ、やはり網羅できていない部分もあるので、合格する可能性を上げるためにも今後出てくる教材・更新された教材を利用した方がいいかもしれません。
個人的には上司の理解があったために受けることができた『Architecting on AWS』がとても役立ちました。
ちょっと高額なので「全員受けたほうがいい!」とはとても言えませんが、会社から支援していただけるようであれば受講することをおすすめします。
なんとか合格したものの、知識不足を実感しているので、合格に慢心せずに引き続き勉強していければと思います。